皆が知らない騙(だま)しの手口

古い記事ですが、先日「タブーな話」の 記事(→参照)を読んだ読者の方が、非常に面白かったと丁寧に感想をメッセージで貰ってくれました。

そんな訳で、久々に「タブーな話」をやります。

 

会社の知り合い数人に聞いたら誰も知らなかったので、国民総騙しの根本の手口として説明します。

こういう事は学校・メディアでは教えてくれないですからね。

世の中を生き抜くためのホントの勉強というは授業や新聞は教えてくれません。

 

 

ところで、世間は都知事の舛添さんのニュースで持ちっきりですね。

お金の使い道が、「不適切だが」「違法性ない」ってやつですね。

要は「政治資金規正法」がザル法で、抜け道だらけだとか、法改正すべきくらいにまでは踏み切ってますが、その先に踏み切った事に踏み切ってる報道は見つかりませんでしたね。

舛添さんのようなセコイ人には、メディアも騒ぎたてますが、ホントの巨悪に切りこんで欲しいものですね。

 

このままで良いとは言いませんが、「政治資金規正法」なんてのは、私個人の考えでは国全体の規模から考えれば大した額になる問題じゃないと考えてます。

 

一番の問題は「 法案 」を作る人間が自分達の利害に関わる場合に、悪知恵を働かせ法案にマジックをかけると、国全体、全民間企業に悪影響を及ぼすような「 巨悪の法案 」が出来てしまうんです。

例を挙げたらきりないです。

大体が役人が作る法案は何かの問題が起こると、その問題に対応する組織となる法人を作ってこれが天下りになってるケースが多いんですが、

あくまで私の個人的な意見ですが天下り自体は優秀な奴なら、民間が採用する事なんか全然良いじゃんて考えてます。

問題は、役所が天下り先を確保する際に何十億の補助金をその天下り先に付ける事です。当然この補助金は税金です。

これは民間の活力をドンドン奪いった上で、適正な競争が行われなくなります。

 

メディアのタブー

新聞では、「記者クラブ」(※1)

テレビでは、「電波利権」(※2)

という言葉は

マスメディア最大のタブーで、使ってはいけない「言葉」というのがあるのと同様に、

恐らくこの法案で騙す手法もメディアではタブーなようです。

この事に特化した本は探した事があるんですが、見つかりませんでした。

(と言うよりも、書ける人が殆どいないんでしょうね。。。)

 

※1 記者クラブ批判の急先鋒の上杉隆さんの著書でも読むと良いかと。

「記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争」 (小学館101新書) あたりでも読むと良いかと。

※2 池田 信夫さんの本

電波利権 (新潮新書) が分かりやすいかと。

 

法案は日本語では無い!!

日本のような法治国家は法律を作って法制化されないと、

世の中は一歩も前に進みません。

国会議員の仕事は、法律を作る事であり、立案の費用も国から出てます。

名目上は、国会議員が作る事になっておりますが、

実態は、ほぼ官僚が法案を作ります。

ここに、官僚によって国民を騙し、国をコントロールする為の余地が入ります。

この法案ですが、

一般の人は中身を読んでも、まず意味が分かりません。

それは、日本語と言いつつ、日本語では無いからです。

役人で法案作成に携わっていた友達に以前色々と教えて貰いましたが、

法令解釈のアンチョコを読みながらでも無いと、私は法案の意味が理解できませんでした。

 

この意味が分かりますか?

あくまで、一例ですが、

①Aグループ「その他」Bグループ

②Aグループ「その他」Bグループ

の」が入ってるかどうかだけの違いですが、

それぞれの意味が分かりますでしょうか?

 

その意味は、

①Aグループ と Bグループ は 別

②Aグループ は Bグループ の 一員

と言う意味になり、

「の」入れるか入れないかで、全く違う意味になってしまいます。

 

これは一例に過ぎないですが、このような、落とし穴が

法律全部に盛み込まれており、並の政治家などが見分けるのは不可能です。

「てにをは」の1文字入れる入れないで、何百億もの天下り先含めた巨大利権が簡単に出来ることはざらなんです。

与党の政治家が、官僚に依頼して法案を作らせると、役人のマイナスになるような事は一見望んだ法案のように見えて、

落とし穴をそこらじゅうに作られて、意図した内容と違う法案にされて、全て骨抜きにされてしまいます。

そして政治家は騙されて、法案の意味が読み解けずに「天下り法人を作る」という法律まで通ってしまう始末です。

 

法案の落し穴を埋めた例

この落とし穴を埋めた具体例で言うと、

さらば財務省 に記載されていたのですが、

小泉内閣での郵政民営化の際は、郵政官僚は徹底して民営化に抵抗した訳ですが、

一般に民営化のプロセスは、まず特殊会社化した後に民間会社に移行するんですが、

特殊会社から民間会社する間に見直し法案がだされて公社に戻される恐れがあったので、

当時、後戻りが出来ないように、「完全民営化」しようとしました。

(実際、当時の郵政反対派の役人達は、逆転策として特殊法人化後に民営化される前に公社戻す策を考えてたらしい)

 

ところが役人が作ってきた法律に、

完全民営化」 と、

」 が 一文字落とし穴としていれてありました。

 

この「な」一つでまるっきり意味が変わってしまうのです、

当時、郵政民営化に協力していた財務官僚の高橋洋一さんが、気付いて、

「"な"を取れ」 と指示させて、落とし穴を 埋めた訳です。

 

まあ、以前に記載もこの事はニュースな話で触れましたが、

民主党で郵政民営化は半分政府が株を持つことになってしまったのでダメですけどね。

田中角栄元首相は、議員立法に精通しており、

33本も官僚任せにせずに法律を作ったと言いますが、

並の政治家じゃ無理です。

 

土地が上がると分かった個所を無理やり土地買収すれば政治家は罰せられるが、

角栄さんのように二束三文の土地を大量に購入して、そこに新幹線・交通網を通すなんてのは完全想定外で罰する法律なんてのは存在しない。

ここまでくると法律じゃなくて政治の問題なんですよね。。

 

 

 

話を戻して、役人に任せると彼らの利害に関わるような法案は、思った通りの法案が出来ない。

じゃあ、どうすれば良いのか。

思うに、解決案は大きく分けて2つあるのでは無いかと思います。

 

解決案1 シンクタンクで法案作成

アメリカのように、創った法案に責任を持たせる為にも、法案に政治家の名前を付けるのが本来良い。

落とし穴だらけの法案などを作らせないためにも、

アメリカの議員は、官僚に任せるのでなく、

法案作成に、民間のインスティテュート(政策研究所)やシンクタンクに

意図した法律を作成させる訳です。

アメリカ民主党なら、「ブルッキングス研究所」

アメリカ共和党なら「ヘリテージ財団(※)」「AEI」などが有名です。

 

「ヘリテージ財団」はティーパーティを支えてて、コーク兄弟の石油閥が支配してるので色々と問題が多いのですが・・ここは今回の趣旨と違うので止めます。

ここは、アメリカ大統領選挙の中で少し話そうと思ってたところです。

 

2つ目は、

解決案2 改革官僚の補佐役を付ける

蛇の道は蛇です。

役人には役人です。

各省庁の体制に疑問を持って、

「改革意識の高い」役人を政治家の補佐役に付ける事です。

各省庁は、課長以上の上層部になるにつれてリタイア後の心配が出てくるので腐っていきます。

それは出世の条件は、省益に貢献し天下り法人を多く作る事だからです。

 

ところが、若手の課長補佐 以下の役人は、

このままじゃダメだ!と高い改革意識を持ってる人が大半です。

彼らは実務に携わるので世間の現実を知ってるからです。

彼ら現役の官僚は、一発で法律の落とし穴を見抜きます。

かつて、

橋本龍太郎さんの通産大臣時代の大臣秘書官は、

当時通産省の役人で、多くの法案作りをしていた

江田憲司 さんでした。

 

徹底して役人の落とし穴を、橋本さんに助言する事で助けることで、

その後非常に重用されて、

橋本龍太郎首相が誕生時に、

首相補佐官にも、起用されます。

 

官僚の落とし穴を埋めていく江田さんは、

役人から徹底的に恨まれ、アイツを潰せと徹底攻撃される事になります。

この辺りの裏側は、この本を読むと良いです。
Amazon.co.jp: 霞が関の逆襲: 江田 憲司, 高橋 洋一: 本

 

「省益を忘れ、国益を思え」は、

以前ご紹介した、(→危機管理 記事参照

名官房長官と謳われその頭のキレから カミソリ後藤田 と呼ばれた、

後藤田正晴さんの 後藤田五訓 の1つ目です。

その当時も各省から内閣に召集される役人は、

「後藤田さんあんな事言ってるが、うちは省益だぞ!!」

と言ってて、全然守らない と

佐々淳行さんが著書で記載しております。

 

 

ちなみに、橋本龍太郎さん同様に改革意識の高い役人を補佐役につけたのは、

・農林水産大臣の頃の 武部勤 さん

・小泉内閣での 竹中平蔵 さん

・第一次安倍内閣での、行革大臣の 渡辺善美 さん

などです。

 

いずれも官僚改革をしようとした政治家です。

渡辺善美 が逮捕された時に一番喜んだのは、官僚です。

 

現内閣で官僚改革に積極的なのは、菅 官房長官くらいですね。
いずれのケースも、補佐した役人は、各省から恨まれ・散々嫌がらせを受けて

出身省庁に戻る事が出来ずに脱藩官僚となっております。

 

国益を思い、出身省庁の意に反した役人は、パージされる。。。

せめて、こういう事を大体的に報道するようなメディアが存在し、

国民に事実が知れ渡れば、世論も変わるのでしょうが、

各省庁から情報を貰って報道してる限りは出来ないでしょうね。。

最初にやるべきなのは、メディア改革・記者クラブ制度の改革かも知れませんね。

この問題がメディアで大大的に取り上げられる事は今後も無いでしょうかね。。

このエントリーをはてなブックマークに追加

20 Responses to “皆が知らない騙(だま)しの手口”

  1. ふぅ より:

    書き振り・‥お役人が好きな言葉ですね〜。

  2. じゅすけ より:

    ヘリテージ財団の但し書きに笑ってしまいました。
    どの世界にも好き勝手やる連中はいますね。

    「あるのは、プロパガンダのみ」とは思ってますが、世界レベルで近年露骨になってきているのが、気になります。

  3. ぺろぺろマロン より:

    ローンイマイさま

    毎度勉強になります。
    世の中変えるのは大変ですね。
    そこを上手に生きていくしかないないんですよね、がんばろ。

  4. キョンボックン より:

    ローンイマイさん

    記事、ありがとうございます!
    勉強になります!!

    某女史が「伏魔殿」と言ったことを思い出しました。
    国益より省益、そんなこと言ってる場合でもないのに・・・
    悲しい現実ですね。

  5. むね より:

    ローンイマイさん

    ご無沙汰してます。なかなかここまでの情報を仕入れることはできませんので、毎回勉強になります!

  6. 池野ふくろう より:

    ローンイマイさま

    大変勉強になります。
    自分の勉強不足を痛感します…

  7. らっしゃー より:

    本当にいろいろと知っておられるので、
    毎回たいへん驚きます。
    最近は風俗情報よりも
    楽しみになってしまっています(笑)

  8. ぽこにゃん より:

    ローンイマイさん

    深い分析ですね、ここまで論理的に考察されるには相当な勉強をされたんだろうと感銘します。
    官僚ももとは国を良くしようと頑張ってた組織のはずがこうなったのは何故なんでしょうかね。
    やはり、人間が人間である以上、自らの欲を達成するために権力を行使することは避けられないのでしょうね。
    悲しいことです。

    • ローンイマイ より:

      ぽこにゃんさん
      私の場合は、投資する中でホントの真実を知る事が最大の武器になり、自分の身を守る為になるので、その過程で知っていった気がします。
      こういう事が多くの人に知って貰うと国も良くなるんだと思いますね。

  9. 一斗 より:

    平時においては軍隊ですら、組織として生き残ることが最重要課題になり、それにはお金、予算を確保することですから、いわんや官僚をや…ですね。

  10. サンド より:

    ソースが上杉隆と池田信夫ではちと厳しいかと思われますw

    • ローンイマイ より:

      サンドさん
      おそらく彼らが以外に、記者クラブ、電波利権に踏み込んだ著作が無いんですよね。

    • anon. より:

      > サンド様
      初めまして。
      仰るとおり、一般書以外にソースはありますからね。

      > ローンイマイ様
      報道もまた利潤追求企業です。まずこれが大前提でしょう。
      WP が中国資本の比率があがってから偏向報道が増えたように。
      そもそも日本は NPO 市民団体による政治監視が抑圧される社会構造が、20世紀民主主義の要件を満たしていないことから、説き起こすべきかと。今回の都知事辞任に至る空騒ぎのように。

      • ローンイマイ より:

        anon.さん
        何度かメールしてるのですが、メールボックスがパンクしてるようで届きませんので確認してもらえますか?

        • anon. より:

          > ローンイマイ様

          メール1日最低1回は確認していますが、1通もお返事届いていません。Spam にも入っていませんが、そちらに送信不可能で戻っていますか?
          最後にいただいたのは青山ヴェルグ提供嬢報に対する御返信です。
          必要でしたら別アドレスお知らせしますが、いかがいたしましょう。

          • ローンイマイ より:

            5/29 から 6月上旬に数回送ったんですが、

            Sorry, your message cannot be delivered as the recipient
            has exceeded the mail delivery limit in his mailbox.

            こんな感じでかえってきてしまってました。

            もしかしたら今なら届くのかな。。。

            一応違うメールアドレスから送って貰えますか。

        • anon. より:

          > ローンイマイ様
          こちらのアドレスからメール差し上げました。
          よろしくお願いいたします。

  11. かーず より:

    ローンイマイ様

    こんばんは。佐々淳行さんも出てきちゃいましたか?この人の文章好きなんでつい読んじゃうんですよねー。

    • ローンイマイ より:

      かーずさん
      佐々さんは警察・警備の裏の裏まで知ってる人ですから面白いですよね。

  12. キーパー より:

    ローンイマイ様

    本日、イギリスのEU離脱決定を受けて世界中で大騒ぎになっていますが自分的には今ひとつ何故大騒ぎにになるのかが分かりません。

    ここは一つ、ローンイマイ流イギリスEU離脱の解説を披露していただけませんか?

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ